日本で感じるキューバ

アレイダ・ゲバラ講演会 書き起し(1)

皆さん、こんにちは。

お越しくださって、ありがとうございます。

本日、主催者からは様々なテーマで話して欲しいと言われました。
ただ、色々な事をつなげて話すのは難しいです。

なので、今日は父、チェゲバラをメインに話ます。
そして、後で質問を受け付けますね。



最初に皆さんに聞きたい事があります。

チェについて書いた本を読んだ人は?
(会場内の挙手を確認)

たくさんいますね。

それでは、モーターサイクルダイアリーズ見たことある人は?
(会場内の挙手を確認)

たくさんいますね。

若い男性としてのチェ・ゲバラがどういう人だったか、皆大体しってますね。

キューバにはチェ・ゲバラ研究センターというのがあります。
彼の活動を知らせるための機関です。

近年はチェに関する、沢山の本が出版されてます。
本人によって書かれていない物も沢山あって、質が悪いのも沢山あります。

チェが、こう言った・こう考えた、という事を読むことで何を考えていたかを知ることができます。

彼は若いころから色々書く習慣がありました。

例えば、チェは17歳で哲学の本を書いてました。
17歳にして哲学の本を書くなんて、「マジメな人」という印象を与えます。

皆さん知ってると思いますが、彼は喘息持ちです。
学校に行く事が出来なかった日とか、よく本を読んでいました。

祖母が言う事なので、多少大げさですが、図書館にあった1100冊の本を読んでしまったと。



哲学の辞書は来年出版されます。読んでみるとチェ・ゲバラが若くして高い教養を持っていた事が分かります。

アイデアが、どんどん変化していることが見て取れ、彼の知的欲求には、終わりがないと言う事がよく分かります。

ボリビアにいる時も彼はその辞書を、新しく更新し続けました。
彼は常に新しい何かを、学ぶための能力を持っていました。

このあたりにチェ・ゲバラの最も重要な性格や特徴のひとつが有るのではないかと思います。

それから、哲学の辞書から感じるもう1つの要素は、クラシックや古典に対する敬意です。

この特徴は、彼の生涯に渡って続いたものです。

他者を尊敬する気持ち、たとえ全面的に賛成出来る人でなくても、敬意の気持ちを忘れないということ。

その能力によって、貧しい人達の気持ちを理解し、そして彼らから学ぶことができました。

その気持ちから他の人々のとコミュニケーションを取っていくことに発展したと思います。



彼はメキシコで初めてフィデル・カストロに会いました。
そしてその時、フィデルを完璧な人間だと思いました。

そしてその2人の友情は、チェが亡くなった今でもまだ続いています。

カストロは、こんな時「あのアルゼンチン男(チェ)なら何と言うだろう?」と言ったりします。

私が父の書いたコンゴでの日記を出版する際に、プロローグを書いていたんですが、その時に「チェはなぜコンゴに行ったのか?」ということを説明してもらいに、私はフィデル・カストロを訪問しました。

そこでフィデルと会話した内容は、非常に素敵なものでした。
私はフィデル・カストロの事を「おじさん」というふうに親しみを込めて呼んでいます。

そして、その時に聞きました。
「なぜおじさんはコンゴに行ったの?」
「何を2人の間で話合ったのか教えて?」

フィデルはこう答えました。

メキシコに行ったとき、みんなが収監されていた。
そこで私はみんなにこう警告たんだ。

「自分の政治的思想を他人に語るな」と。

そしてフィデルは私に言いました。
「君のお父さんは私に何をしたと思う?」

チェは自分が共産主義者であることをみんなに言っただけでなく、看守とスターリンの人間性についてディスカッションしたんだ。

結果として、父以外は釈放されました・・・(会場 笑)

その後、フィデルは、彼に話を聞きに行きました。

フィデルはチェと話し合っていて「なぜ私の言う事が聞けなかったのか?」と聞いた時に、気が付いた。

チェ・ゲバラという人は嘘をつくことができない人だと。
それこそが父、チェ・ゲバラの大きな特徴です。

とても大きくて、正直な人である。

ですので、彼という人間は非常に完璧な人間のように思います。
彼は考えた事を口にし、そして口にしたことを実行しました。

続く・・・
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